北欧見聞録「教育ツアーレポート2024.8」②

2日目は特別支援学校と高校への訪問です

◆特別支援学校(高校)
在籍生徒数は165名であり、先生・サポートスタッフは150名。
「前進する」、「一緒に」、「心を込めて」、「知恵」を念頭に置いて教育を行っています。
通学している生徒もいるが、校舎に隣接された宿舎も持つ。18の自治体から生徒は通っているが、120名はタクシーで通っている、さすが福祉に手厚いスウェーデン!タクシー代も全て自治体負担。
重度の障害を持つ生徒、自閉症の生徒等状況は様々であり、プログラムも多数用意されている。
通常の大学を目指すコースやアーティスト・パン屋・ラジオのキャスターを目指すコース等。
14時半で学校は終了となるが、16時半までは余暇活動として学校が受け入れを行っている。

しかしながら受け入れは85名迄となっており全員を受け入れることは出来ない環境。
授業は体育の授業を見学。先生が本日やる事を紙に書いて纏めており、事前に皆に分かり易く丁寧にせつめいされていました。
授業内容も飽きさせないようゲーム形式で構成されており、生徒が楽しそうに体を動かしていた点が印象的でした。

◆NTI高校(私立の普通高校)
日本の高校と同様に16歳~18歳の生徒が通う。3年間修了後、4年目に残る生徒もおり、ArtやGraphicを専門的に学ぶ。
学費、教科書、ランチ等生徒が費用負担をするものは一切無い等日本との差はかなり大きい。
約2ヶ月の夏休みが終わったタイミングであり、ようやく授業が再開された。
少人数のグループに分かれ、日本語クラスを受講する学生と日本とスウェーデンの学校生活の違い、SDGs等のテーマに沿って
意見交換。スウェーデンでは、学校生活での費用負担がほぼ無い点に加え、入学時に入学支度金としてお金を受け取ることが出来る。(約15万円)
日本は逆に「入学金」という形で高額な金額を支払う話や、高校3年生が夏休み中に受験に向けて猛勉強をする話を伝えたところ、
目が点になって驚いていた。
スウェーデンでは夏休み中に宿題が出ることはなく、家族とゆっくり過ごしたり友達と旅行に行ったりと非常に楽しい時間を
過ごすことが当たり前となっている。